安全で確実な医療を行い、患者さまに満足いただける診療所
   
H21/3/6更新
きび診療所での各種イベントの紹介 No.08
 

平成21年2月27日(金)に行われた
第5回 腎臓病教室 の様子をご報告します。



今回の教室は、同じ病気を考える患者さん同士の交流の場として
《腎臓の働きを知ること、適切な塩分の取り方を知ること》
を目的に、食事つきの腎臓病教室を行いました。
当診療所を受診されていない方にも多くご参加いただきました。


@ 腎臓の機能について

  
1) 腎臓の働きについて
  腎臓の役割、腎臓の機能が低下したときに起こる体の異常を説明。
2) 腎臓病の検査について
  腎臓の機能を調べる血液検査、尿検査の項目を説明。
3) 腎臓の機能検査から分かること
  検査の値からわかる腎臓の働きの程度などを説明。
4) CKD(慢性腎臓病)ビデオ
 
慢性腎臓病になる原因、腎臓の働きと高血圧、糖尿病、肥満とのかかわり、
なぜ腎臓が悪くなると脳卒中や心臓病になりやすくなるのか?などをビデオで学習。
5) 質疑応答
 
【質問@】
  ビデオの中でGFR60以下が・・・と言っていましたが、GFRとは何ですか?
【Ans.】 GFRとは糸球体ろ過量といって、1分間あたり、または24時間あたりの腎臓の糸球体で血液がろ過される量のことです。
血清クレアチニンの数値と性別、年齢で自分の腎臓ろ過レベルを推定することができます。
  ●腎臓病手帳に載っていた腎機能早見表の見方を説明しました。
   


A 塩分について

 腎臓にかける圧力を強くすると、一時的に腎臓の機能が良くなったようになるが、実際は負担が増え、最終的に腎臓が悪くなることを実験し、目で見て学習しました。
 人類の発達とともに変化していった食生活を例に、塩分を取りすぎると血圧が高くなり、腎臓に負担がかかる悪循環をわかりやすく説明しました。
 石器時代の人は1日0.5グラム〜3グラムの食塩しか取っておらず、人体はこのレベルに適合していると言われているので、塩分を過剰にとらないように指導しました。  できるだけ6グラム以下に抑えるように!!


B 食事会
 


  今回の昼食は、ごはんの量を減らしおかずにボリュームをもたせたメニューにしました。
<メニュー>
  ご飯
 
ポークチャップ
  グリーンサラダ
  アスパラのチーズ焼き
 いちご大福・お抹茶

 
B 栄養と食事についてのお話し
 

  今回のメニューのポークチャップは中にじゃがいもを巻いてボリュームをもたせていることや、サラダはかさがあるので少ない量でも多く見えることなどを話しました。わきあいあいとした中で食事をしていただき、参加者同士の話もはずんでいました。
  前回と同じように食事会の料理のレシピを作成し、教室の参加者にお渡ししました。
  ※ 料理のレシピをご希望の方は、スタッフまでお申し出下さい。

 

<今回は腎臓病食で重要になってくる塩分制限の話し>


【内容】




●1日に摂る塩分量

●何にどのくらい塩分が含まれているか知る方法

●塩分を多く含む食品
 参加者の方にホワイトボードへイラストを貼り付けてもらい、塩分表を作ってもらいました。

●味噌汁の飲み比べ
 天然のだしをしっかりとって作った味噌汁と、本だしの味噌汁を飲み比べてもらいました。
  両方の味噌汁1杯分に、それぞれどのくらい味噌や本だしを使ったかを計量スプーンに入れ、みてもらいました。
 両方ともおいしいけれど、天然のだしをしっかりとったほうは塩分量が少なくてすむ、ということが分かっていただけたのではないかと思います。
 ※本だしにも塩分が含まれまています。


【管理栄養士から一言】
 腎臓を守ってあげるためには塩分制限が重要です。
 食べてはいけない食品はありません。好きなものは食べましょう。ただし塩分を多く含む食品は小量にして1日の塩分摂取量の合計が制限量を超えないようにしましょう。


【第5回 腎臓病教室参加人数】
 
実 施 日
参加人数
第5回
平成21年2月27日(金)

前回に引き続き、今回もたくさんの方にご参加いただきました。
ありがとうございました。

今後も、多くの方々の参加をお待ちしております。

きび診療所で行われる各種行事のお知らせは、これからも
きび通信、高知新聞、ホームページ等でご案内していきます。

 
 
   
 

Copyright (C) KIBI-CLINIC All Rights Reserved.