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H21/5/12更新
きび診療所での各種イベントの紹介 No.10
 

平成21年4月28日(火)に行われた
第7回 腎臓病教室 の様子をご報告します。



今回の教室は、同じ病気を考える患者さん同士の交流の場として
《適切なエネルギーの取り方を知ること》
を目的に、食事つきの腎臓病教室を行いました。


@ 検査のお話し
1) きび診療所の検査室の様子
2) 血液を放置するとどのように変化するの?(採血後の血液の変化)
3) 血液や尿をどの様に、どんな機器で検査するのか?
以上のような事を、簡単な絵や写真を使って説明させていただきました。
【感想】
病院ではなかなか見る事が出来ない検査室の紹介という事もあり、皆さん、興味津々のご様子で聞いてくださいました。


A エネルギーについて

 過去2回開催された腎臓病教室の復習を行い、今回のテーマ:エネルギーについて学習しました。

 最低限必要なエネルギー(カロリー)をとらないと、重要な臓器の筋肉が機能しなくなり、身も蓋もなくなってしまうことを学習しました。

  一人ひとりが「腎臓を良くするために日々生きているのではなく、長く楽しく生きるために腎臓を良くしていくんだ」という意識の再確認をしました。



B 食事会
 

<メニュー>
・ご飯   
・ミートローフ
・ギョーザ(しらすを使った変わり種)
・春雨の中華サラダ
・杏仁豆腐(紅茶風味)

今回もおいしい♪と好評でした。参加者の方には料理のレシピをお渡ししました。レシピをご希望の方はスタッフまでお申し出下さい。


一口メモ:
 ギョーザの皮はごはんと同じ仲間なので、ギョーザを食べたら、皮の分ごはんを減らすとよいです。
 春雨はたんぱくを含まないけれど、ビーフンは米でできていてたんぱく質を含みます。



 
B 栄養と食事についてのお話し
 


腎臓病の食事療法の基本は
 ・ たんぱく制限
 ・ 塩分制限
 ・ エネルギーの確保
の3つです。今回はエネルギーの確保について話しをさせていただきました。


たんぱく制限にばかり気をとられエネルギーが不足してしまうと危険です。
エネルギーの取りすぎもいけないけれど、エネルギー不足も腎臓に負担をかけること、たんぱくを制限しつつ十分なエネルギーを確保するには工夫がいることをお話ししました。


【管理栄養士から一言】
 今の時代は、情報があふれかえっています。食事療法に関しても同じことが言えます。しかし、それに流されないでください。これを食べれば治るという食品はありません。 治療用特殊食品*も同じで、それを食べることによって病気が治るわけではありません。
 すべては、トータル(合計)でどれくらい食べたか?それによって、自分の身体がどのように変化したのかを知ることが大事です。食事の記録をつけて、検査結果と照らし合わせてみましょう。何かできることが見えてくるはずです。
 食事療法は継続が大切です。しかし、誰かにこうしなさいといわれて始めたことは、長続きしないことが多いです。なので、なぜこうしなければいけないのか?(たとえばなぜたんぱく制限が必要か?など)をよくよく理解し、具体的にどうするかは、ぜひ医療スタッフと相談し、ご自分で目標を決めてください。
皆さんが自分なりの食事療法のコツをつかみ、自分自身の時間を楽しみましょう。

*治療用特殊食品は、「病気の予防、治療、コントロール、さらに健康維持増進などに対して特定の具体的な目的をもって製造された加工食品であり、通常の食品と比べて、その成分あるいは特性に、目的にかなう著しい特徴を備え、理論的にも経験的にも効果を期待しうることが確認されている食品」です。治療用特殊食品を使うことは、食事内容を豊かにし、バランスをよくする1つの方法です。



【第7回 腎臓病教室参加人数】
 
実 施 日
参加人数
第7回
平成21年4月28日(火)
10

前回に引き続き、今回もたくさんの方にご参加いただきました。
ありがとうございました。

今後も、多くの方々の参加をお待ちしております。

きび診療所で行われる各種行事のお知らせは、これからも
きび通信、高知新聞、ホームページ等でご案内していきます。

 
 
   
 

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