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H22/4/29更新
きび診療所での各種イベントの紹介 No.20
 

平成22年4月20日(火)に行われた
第15回 腎臓病教室 の様子をご報告します。



今回の腎臓病教室のテーマは、
《減塩の必要性について》

ご自身の適性エネルギーを知ってもらうために、
食事つきの糖尿病教室を行いました。


@ 食事会、栄養と食事についてのお話し
 


今回の昼食は・・・
<MENU> 

 
ドライカレー
  フレンチサラダ
  フルーツヨーグルト

※ドライカレーをしっかりした味付けにしたので、サラダのドレッシングは、塩味ではなく風味を出すようにしました。

  エネルギー 585kcal、 たんぱく質 17g、 塩分 2g、 たんぱく単位 5.5g です。
  レシピをご希望の方はスタッフまでお申し出下さい。



  今回は「減塩について」がテーマでした。

  減塩は以前から厚生労働省が推奨しているのですが、一時目標の10gに近づいたものの、再び増加し、現在は国民1日当たり11g近く塩分を接種しています。減塩をすすめられている方は、1日6g以下が目標になっているので、「減塩は大変だな」と思われる方も多いと思います。

  アメリカの調査で1日3gの塩分を減らすことで、医療費が大きく削減されるという報告が出されました。また1日1gの減塩でも効果はあると説明されています。減塩は降圧薬を使うより費用効果が高いと考えられています。

1日3gの減塩は大変に思いますが、1食分で1g減らしてみませんか?

  ★ラーメン、うどんならスープを飲まない、飲んでも2〜3口にする。
  ★味付けの濃い料理があったら、漬物を食べない。
  ★かけ醤油からつけ醤油にする・・・等
1つでもよいので、「自分が出来るかも・・・」という事から減塩に挑戦してみて下さい。

  また、加工食品には塩分が多いので、食べる回数を減らしてみるのも良いですね。

  調理の際には、
  ★ 1品を普段の味付けにしたら、後の料理はうま味や香辛料、
   香りのある野菜を使ってアレンジしてみる。
  ★ 濃いめのだしをとって味付けを薄くする・・・等
が減塩のコツです。


【管理栄養士から一言】
 今年の春は、雨が多い、日照不足、低温の日が続く等で野菜類が高騰しています。この高騰はしばらく続くという情報もありますので、せっかく買った野菜を傷めないように使い切りたいものですね。

  そこで、保存のコツを探してみました!!
もやし 熱湯を回しかけて水気を切り、密閉容器に入れてチルド室へ。
5日間くらいは保存できます。
ネギ 根に養分、水分を取られるので、根を切って野菜室へ。
トマト ポリ袋に重ならないように、ヘタを下にして入れる。それから野菜室へ。
エリンギ 本来冷凍できないが、生のまま薄切りすれば冷凍が可能。
冷凍は1カ月。
きゅうり ポリ袋に入れ、ヘタを上にして立てた状態で野菜室へ。
インゲン 水分が蒸発しやすいので、筋をとらずにポリ袋に入れて野菜室へ。


 
A 糖尿病について。医師の話し


  腎臓を悪くする要素・治療についてお話しました。

 その中でも塩分と蛋白質の制限が腎臓の悪化を防ぐのが重要であり、この二つは互いに影響しあっていることをお話しました。
  特に塩分制限についてはNew England J Medという雑誌に記載された「減塩による将来の心血管疾患への効果予測」についてお話しました。

 人口全体で1日最高塩分を3g減量すると米国では、
  冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)・・60,000〜1200,000件/年減少
  心筋梗塞・・・・・・・・・・・・54,000〜99,000件/年減少
  脳卒中・・・・・・・・・・・・・32,000〜66,000件/年減少
  全死因死亡・・・・・・・・・・・44,000〜92,000件/年減少
これは喫煙率、肥満率、薬でコレステロール値を低下させた場合と同等の効果があります。

  塩分制限によって、薬と同等の効果があると言うことで、1gからでの塩分減量でも、身体にとっては、非常に良い効果があると言うことを説明しました。



【第15回 腎臓病教室参加人数】
 
実 施 日
参加人数
第15回
平成22年4月20日(火)
11人

たくさんの方にご参加いただきましてありがとうございました。
今後も、多くの方々の参加をお待ちしております。

きび診療所で行われる各種行事のお知らせは、これからも
きび通信、高知新聞、ホームページ等でご案内していきます。

 
 
   
 

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