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H22/7/30更新
きび診療所での各種イベントの紹介 No.24
 

平成22年7月16日(金)に行われた
第18回 糖尿病教室 の様子をご報告します。



今回の教室は、同じ病気を考える患者さん同士の交流の場として
《アルコールと糖尿病》
を知るために、食事つきの糖尿病教室を行いました。


@ 検査の話し

  ビールのおいしい季節になりました♪
 今回はアルコールと血糖値の変化について考えてみました。

  飲酒の際の血糖値は、飲酒量、食事内容や量、本人の栄養状態、インスリン分泌能、受けている治療、肝機能などさまざまな要因によって変化します。

  お酒を飲むことによって、さまざまな原因が重なり高血糖になったり、低血糖をおこしたりします。

  主治医から出された適量を食事療法を守りながら、楽しんでいただき、血糖コントロールを維持していきましょう。







 

A 食事会、栄養と食事についてのお話し
 


今回の昼食は、
<MENU>
 
 イカの味噌だれ炒め
 小松菜と人参のアーモンド炒め
 豆腐と梅干しの和え物
 しめじのすまし汁
 スイカ
 ご飯(110g)


     (エネルギー:524kcal、塩分:4g、6.5単位)

  今回は、油を使った料理を2種類 用意しました。魚介類や野菜でも、油を使うことで十分腹もちがよくなります。
  油は1gで9kcalなので、計量して使ってみて下さい。

  レシピをご希望の方はスタッフまでお申し出下さい。




アルコールについての話では、
 「血糖値が安定している」
 「合併症がない」
 「酒量コントロールができる」
等を条件としてお話をさせていただきました。



飲酒量を1日2単位(160kcal)とします。
160kcalになるお酒の量は、下記の通りです。
日本酒 1合弱     (140ml)
焼酎 コップ 1/2 (100ml)
ビール ビール 400ml
ウィスキー シングルで2杯分 (60ml)
ワイン グラス1杯    (200ml)

教室では、実際の量を目で確認していただきました。


 飲酒をすると胃酸の分泌がよくなり、また酔うと食事量がわからなくなり食欲を高めますので注意してください。

  おつまみとしては、低脂肪・高タンパク質の食品を取ることを心がけて下さい。たとえば、豆腐・枝豆・鶏肉(皮なし)・魚等です。また、ビタミン、ミネラルが失われるので、野菜・海藻・きのこ類も多めに取りましょう。

【管理栄養士から一言】
夏には ”う”のつく物を食べる!!

  昔から、夏には ”う”のつく物を食べると良い、と言われています。
  まず思い浮かべるのは、”うなぎ”。美味しいですね。ただ、毎日食べる訳にもいきません。他には、”うめぼし”、”うり”等があります。汗で失われるミネラル補給もあったと思われます。
  何事も食べすぎは困りますが、”う”のつくものを食べて、暑気ばらいをして、夏を乗り切りましょうね!


 
B 糖尿病について。医師の話し

 アルコールでは色々な疾患を起こしますが、その中に糖尿病や脂質異常症、高尿酸血症、肥満などの生活習慣病が含まれています。患者さんの多くは、お薬やインスリンなしで、あるいはこれ以上薬を増やさないで治療したいと思われていますが、なかなか、うまくいかないものです。
  それを実現するためのポイントとしては、やはり、食事療法の見直しが必要です。食べ過ぎない自分の本当の適正なカロリーを知り、それを実践する事が大切です。そして、運動療法を実践すれば、軽度の糖尿病のかなりの方はうまくいきます。
  既に治療が始まって、コントロールの悪い方は、薬がなくなるのは難しいですが、それ以上、薬やインスリンを増やさないためにも、まず食事運動療法の努力が必要です。投薬されている方も、なるべく、インスリンが出ている膵臓が長生きできれば、薬の増量や追加はしなくて良くなります。
  最近の新薬には、膵臓が長生きできるように、インスリンの効率をよくしたり、食後の高血糖の時期にのみインスリンの量を増加させる薬も出ています。興味のある方は、主治医に相談してみて下さい。



【第18回 教室参加人数】
 
実 施 日
参加人数
第18回
平成22年7月16日(火)
4人

たくさんの方にご参加いただきましてありがとうございました。
今後も、多くの方々の参加をお待ちしております。

きび診療所で行われる各種行事のお知らせは、これからも
きび通信、高知新聞、ホームページ等でご案内していきます。

 
 
   
 

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