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H22/8/31更新
きび診療所での各種イベントの紹介 No.25
 

平成22年8月17日(火)に行われた
第19回 腎臓病教室 の様子をご報告します。



今回の腎臓病教室のテーマは、 《塩分について 其の二》 です。

皆さんと食事つきの腎臓病教室を行いました。


@ 検査の話し

  腎臓の機能を調べる検査の1つである尿タンパク(尿検査)は、腎臓の糸球体の機能が障害されるとみられる様になります。タンパク尿そのものが腎臓の組織に障害を与えて、腎臓の機能を低下させているのです。

  また、最近は塩分の多い食事をとると、尿のタンパク量が増えてくる事が分かってきました。

  尿は健康のバロメーター。塩分の取りすぎに注意して、腎臓を大事にしていきましょう♪








 
A 食事会、栄養と食事についてのお話し
 


今回の昼食のメニューは・・・

<MENU> 
  ゴーヤの回鍋肉
  四種和え
  じゃが芋の柚子胡椒風味
  ごはん
  おからのスノーボール

でした。


エネルギーは主食を含め、536kcal、たんぱく質17g(単位5.6)、塩分2gです。カリウム制限をされている方は、夏野菜はカリウムが多いので水にさらしたり、茹でこぼすことを忘れないようにしましょう。

  レシピをご希望の方はスタッフまでお申し出下さい。


 
今回はじゃが芋を利用した実験を行いました。
【実験内容】 
じゃが芋100gに対して塩1gを割合で、芋の切り方を変えて茹でてみいます。切り方によって塩味の感じ方が変わるでしょうか?

  《切り方》 つぶした状態・角切りにした状態・乱切りにした状態

また塩味の感じ方が変わる場合は、どれが塩味を強く感じるでしょうか?
【答え】
切り方によって、塩味の感じ方が違ってきます。
この中で一番塩味を強く感じるのが、乱切りです。

 つぶした状態では、塩が練りこまれた状態になるので薄く感じます。角切りより乱切りのほうが塩が当たる面が多くなり、塩味を強く感じます。
 また、食べる直前に塩をかけたほうが、塩が染み込まず、塩味を強く感じます。これは加工食品にも当てはまります。

 加工食品には、調理の過程で塩も練りこまれることがあります。また、その上からソース等に形を変え、さらに塩が使われることもあります。
  ただ、私たちの食生活に加工食品はかかせないものかもしれませんね。その分、他の調理をする際に、少し塩味を控えるなり、香味野菜やスパイスを利用するなり、工夫してみましょう。

 
 
B 腎臓病について。医師の話し

  汗の塩分濃度と同じ濃度の塩水を舐めてもらい、汗の塩辛さを体験してもらいました。
【感想】 意外と汗って塩辛くないね。

  最近メディア等では、汗をかいたら塩分補給をするように言われていますが、腎臓病の方はこれをムシするように説明しました。

 近年、高齢者が熱中症で死亡するケースも増えています。そこで熱中症等の予防としては、尿量を一定に保つように水分補給をする必要があることを説明しました。
  通常、冬の尿量より夏の尿量が少なくなります。そこで、腎臓病の方の目安としては、夏でも冬の尿量を保つだけの水分量を補給するよう心がけることで、熱中症の予防ができることを説明しました。 



【第19回 教室参加人数】
 
実 施 日
参加人数
第19回
平成22年8月17日(火)
7人

たくさんの方にご参加いただきましてありがとうございました。
今後も、多くの方々の参加をお待ちしております。

きび診療所で行われる各種行事のお知らせは、これからも
きび通信、高知新聞、ホームページ等でご案内していきます。

 
 
   
 

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