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H24/11/13更新
きび診療所での各種イベントの紹介 No.52
 

平成24年10月19日(金)に行われた
第45回 腎臓病教室 の様子をご報告します。



今回の腎臓病教室のテーマ
《 腎臓病とタンパク質 〜こんなものにもタンパク質〜 》


@ 検査の話し
 腎臓病の検査、腎臓の働き、たんぱく制限についてお話しました。

 尿素窒素(BUN)はエネルギーとして使われたたんぱく質の老廃物です。腎臓から尿に排泄されます。たんぱく質を必要以上に摂り過ぎると老廃物が多く発生し、それを濾過するために腎臓に負担がかかってしまいます。

 たんぱく質は体内に必要なエネルギー源になり、細胞をつくるための材料にもなります。ですから不足してはいけませんが、なるべく老廃物を減らし腎臓の仕事量を減らしてあげ、腎臓病の進行を遅らせましょう。











 
A 食事会、栄養と食事についてのお話し
 

<今回の昼食のメニュー>

ご飯

鮭のにんにく葱ソース

きのこのさっと煮

白菜サラダ

さつま芋の和菓子


レシピをご希望の方はスタッフまでお申し出下さい。

 腎臓の機能の低下している方の食事療法は、@減塩 Aタンパク質の制限 B十分なエネルギーの確保です。
 タンパク質は肉類・魚介類・卵・大豆製品などに多く含まれる栄養素です。

 しかし最近では、加工品や調味料(たれ類・ドレッシングなど)・菓子類・飲み物も種類が増え意外なものにもタンパク質が含まれるようになってきています。又、外食をする機会も多くなりたんぱく質や塩分を多く含んだ食事をとる事が増えてきています。

 タンパク質をたくさんとることで腎臓の機能は低下して行きます。食品表示などを利用して取りすぎには十分注意をしましょう。

【栄養士より一口メモ】
秋においしくなる鮭で生活習慣病予防を

 鮭の身の赤い色はアスタキサンチンという色素で、強力な抗酸化作用を持ち、免疫力を高める事で色々な病気や老化などの予防になります。又、EPAやDHAを多く含み、血液をさらさらにする働きもあります。ほかにビタミンAやビタミンB群・D・Eなどが豊富に含まれています。
 鮭は生、焼く、揚げる、煮るなど色々な調理が出来ます。脂の乗った秋鮭を楽しんで元気な身体を作りましょう。

 

 
B 腎臓病について。医師の話し

 タンパク質は身体の機能を保つ為に大切な働きをする栄養素の一つです。「減量すればするほどよい」というわけではありません。血液検査の値はよくなりますが、筋肉を維持する事も大切です。身体の中の筋肉量が少なくなってくると体力や持続力が低下し、免疫も低下すし、感染症にかかりやすくなる事もわかっています。

 定期的な検査を行いながら、腎臓の機能を守りながら、元気な身体を保っていく事が大切になります。ご自身のたんぱく摂取量については主治医にご確認ください。



【第45回 教室参加人数】
 
実 施 日
参加人数
第45回
平成24年10月19日(金)
7人

たくさんの方にご参加いただきましてありがとうございました。
今後も、多くの方々の参加をお待ちしております。

きび診療所で行われる各種行事のお知らせは、これからも
きび通信、高知新聞、ホームページ等でご案内していきます。

 
 
   
 

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